理想的なインプラントIdeal implant
インプラントは、口腔内の骨に「異物」を設置するので、生体反応により炎症が発生する場合などがあります。
当院は「理想のインプラント」とは、炎症を起こしにくいインプラントだと考えています。
加来歯科医院が考える理想的なインプラント
=炎症を起こしにくいインプラント
例えば、チタンは骨と一体化し安定します。
また、形によって骨の反応が変わるので、どれを選ぶのかが重要となります。
当院が考える、理想とするインプラント治療とは、以下の5点です
01 無理な治療はしない
基本的に骨にインプラントを埋入して、骨と一体化するのに1ヶ月はかかると考えています。
当院では基本2ヶ月待って、次の仕上げに入るようにしています。それは2ヶ月を焦ってしまっては、将来問題が起こる可能性があるためです。
ただし下顎に6本以上埋入した場合など、非常に状態がいい場合は即時次の仕上げを行う場合があります。
02 患者様に優しい治療
・可能であればフラップレス(ガイドサージェリー)
全ての手術にガイドサージェリーを行っているので、条件が良ければ、低侵襲なフラップレス手術やプラグレス手術、2次オペ時パンチング手術で楽にできることがあります。
03 補綴主導型で理想的な位置への埋入(ガイドサージェリー)
インプラント埋入前から、最終の仕上げ(※歯の位置)を考えた設計をしています。
それに合わせてガイドサージェリーで、インプラントを最適な場所に埋入することを心がけています。
04 メインテナンスが容易で、周囲炎を起こしにくい上部構造(CADCAM)
最近の研究で、従来の金合金の仕上げよりも材質的にチタンやジルコニアなどの方が歯茎への馴染みも良いし、歯周病菌も付着しにくいということがわかっています。
そこで当院では、全ての仕上げをデジタル機器を使いパソコンで設計して、チタンやジルコニア、e-maxで仕上げています。
05 術者にも優しい治療(ガイドサージェリー)
ガイドサージェリーをすることで、十分前もって準備が可能となり、術者のストレスが減り、より手術に集中できます。
ガイドサージェリー
事前に最終の仕上げの歯の形をCTに映る材質のプラスチックで作成し、それを口の中にはめた状態でCT撮影を行います。
その歯の形に仕上げるためにどこにインプラントを入れるのが最適なのかを、専用のソフト上でシミュレーションします。
その位置にインプラントを入れるために、骨に穴をあけるドリルを正確に誘導するドリルガイドを、3Dプリンタなどで作成し手術中にこれを用いて穴を掘ることで、シュミレーション通りのインプラントの埋入ができるようになります。
インプラントの長期安定に必要なこと
- ・理想的な埋入ポジション
- ・咬合のバランス
- ・インプラントの選択
- ・メインテナンスの容易さ
- ・上部構造(スクリュー固定、セメント固定、アタッチメント)
- ・インプラント周囲粘膜の状態
※歯周病、喫煙を除く
インプラントタイプによる埋入深度
国内で使われているインプラントのメーカーは30社以上あるといわれています。
当院では平成2年からインプラント治療をスタートし、平成4年にストローマン社(旧社名ITIインプラント)※のものに変えて使っています。
ストローマン社(旧社名ITIインプラント)は世界で2番めに歴史の古いメーカーです。
インプラントの形態及び仕上げ方法で、インプラント周囲の炎症のおこりやすさが変わってくると考えています。
当院では平成4年からもっとも炎症を起こしにくいと考えられている、ストローマン社(旧名ITIインプラント)を使用しています。
初期の平成4年以降社も健在で非常に成績が良いと考えています。
平成29年時点で調べた時に、過去に当院が手術を行って、確認を取ることができた、埋入した患者様において、20年以上の方のものが全て機能していました。
当院ではストローマン社(旧社名ITIインプラント)のインプラントを最も信用できると考えています。
※ITIインプラントは現在では社名をストローマンに変更しているため、当段落においてのみ年代によらず以下「ストローマン社(旧社名ITIインプラント)」と便宜上表記を統一いたします。
理想的なインプラントを保ち続けるためには・・・
インプラントは埋め込んで終わりではありません。
定期的なご家庭でのメインテナンス、医院でのメインテナンスが、通常の歯と同じように必要になります。
例えば、お手入れしやすい形のインプラントを選択することで、口腔内の掃除がしやすくなり、口腔内が清潔に保たれることで炎症の発生を起こりにくくします。
そのため、インプラントの手術や、素材のみにこだわるのではなく、
手入れのしやすい形のものを選択すること
口腔内の掃除をしやすくすること
炎症の発生を起きにくくする環境を作ること
などが重要と言えます。